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ジーコJAPAN、おめでとう

昨日はとなりの研究室の方々とテレビでサッカー観戦(研究そっちのけ)。よかったぁ~。今はただそれだけで満足です。
見ていてハラハラする試合が予選を通していくつかありましたが、最終的にはきっちり「本大会への出場、一番のり」という「結果」を残したこと、これは誰もが評価しなければならない点ですよね。

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ジーコとトルシエ、両者の監督術を〈教育〉の色眼鏡でみると、現在の教育論議と重なって面白い。以前、研究仲間にそんなことを話したことがあります(サッカーについては全くの素人の私ですが、うまい見方ではないかと思ったりしています)。
その色眼鏡でみると、トルシエは「基礎学力型」ジーコは「総合学習型」に分類されます。

 「基礎学力型」の特徴は以下の通りです。
① 監督は確固たる戦略(戦術・システム)の理念を持っている(「フラット・スリー」など)。
② 監督は選手をその戦略(戦術・システム)へ適応させるよう鍛えていく。選手は、その戦略に適応することが求められる。そのために、監督-選手間に軋轢が生じることもある(「詰め込み」批判のように)。
③ 監督がめざす戦略に各選手が適応できればそのチームは安定した強さを発揮するが、適応できない場合は、チーム自体が瓦解してしまう可能性もある。あまりに戦略が高度だったり、現状から外れていたりする場合も同様の結果を招きやすい。

 一方、「総合学習型」では
① 監督は最初から確固たる理念をもって、チームを運営していくわけではない。まず個々の選手の能力や考え方、あるいは全体の戦力を把握したうえで、そこから戦略(戦術・システム)を構築していく。その戦略は時々のチーム状況によって変化する(システムを4-4-2から3-5-2にしたり、3-6-1にしたり)。
② 〈選手は戦術の変化に柔軟に対応できるだけの根本的なスキルを有している〉という認識を前提として、監督はチームを運営していこうとする。したがって一方の選手には、その変化に対応できるだけの柔軟な思考と行動を自主的に行う(「主体的に学ぶ」)ことが求められる。
③ 確固たる戦略の方針(チームの方向性)が周囲にはみえにくいこともあり、選手に迷いが生じることも多い。そのため、監督と選手、そして選手間のコミュニケーションと意思統一が強く求められる。

類型化の指標は、こんな感じです。もちろん、これはあくまでテレビや新聞などメディアからの情報をもとに形成した、自分なりの捉え方です。あくまで、監督の描く「結果」へのプロセスの違いを把握する上で、自分はこのような見方をしたというまでのことです。仮に的を射ているとしても、どちらのタイプがよいということはありません。ただジーコが「総合学習型」だとしたとき、その「総合学習型」は、「基礎学力型」以上に、かなり高度な「技術」を監督にも選手にも求めると思うので、その点で彼らの苦悩の度合いは非常に高くなるのではないかと思います。しかし、「ジーコの思いに応えたい」といった選手の発言を聞くと、今の日本代表チームでは「総合学習型」の監督術のほうが性に合っているのではないかと思うわけで、結論としては、本大会に向けて、戦略の、ひいてはチーム全体のさらなる発展を強く、強く期待しています。そう、さらなる可能性を追求し続けてほしい。本大会ではその姿に見とれたい。ドイツへの道は開けた、ガンバレ!日本代表!!

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