「お釜」は火口湖? カルデラ湖?
この連休は、福島の飯坂温泉にて、読書会の学生有志と合宿を行ってきた。テーマは「戦後教育(史)」。各自個別の研究を掘り下げていく一方で、「戦後」をトータルに捉え、昨今の教育の現状にも鋭く問題提起できるような認識枠組みを創りあげていけるかどうか。いじめ自殺や履修単位不足問題に乗じて展開される「戦後教育悪玉論」(教育基本法改正)のリフレイン、その一方で、憲法・教育基本法のすばらしさを根拠とした「戦後教育」の立場から教育に関する政策状況を規範的に批判するという対立状況のなかで(そう捉えるべきかも異論があると思うが)、教育にとって「戦後」という概念が持つ重要な意味を模索しつつ、楽しい休日を夜中まで存分に過ごしてきた。気が付いたら、テレビも明かりもつけたまま、朝まで爆睡していた。
〈本題は、ここから〉
飯坂の翌日は、蔵王の「お釜」へ。天気もよく、見事な壮観。
ところで、向かう途中、あれは「火口湖」なのか、「カルデラ湖」なのかという話になった。
結局「お釜」に行っても、決着はつかなかったので、ウェブで調べてみた。
・「お釜・五色沼・蔵王温泉」
・「湖-Wikipedia-」
以上のサイトでは、火口湖の事例としてお釜が記されている。
ところが、多くの観光情報サイトでは、「火口湖(カルデラ湖)」と両方が併記されていることが、Google検索してわかった(ココとかココとか)。
いったい火口湖なのかカルデラ湖なのか。どちらなのだろう(それともどちらも正しい?)。
結局、わからず。地理に不勉強な自分としては、最初カルデラ湖と考えていたが、火口湖として捉えるほうがいいかのもと考えた。「お釜」をカルデラと捉えるとすると、他の例(阿蘇山とか摩周湖とか)と比べてかなり規模が小さく、(大噴火は起こしているけど)「山頂部の陥没または爆発」として捉えにくいのではないかと考えた。といっても素人発想なので、誰かわかる人は教えてください。
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コメント
現行課程の「地理B」の教科書では、ほとんど火山について触れていません。私も、地形のところでは火山を扱いませんでした。
でも、数年前に別の学校で地理を教えたとき(当時は旧課程)には、火山を扱いましたよ。
正直言って、私も蔵王・御釜はカルデラ湖だと思いこんでいたので、タカキさんの指摘を受けて少し調べました。
新課程版・旧課程版の山川出版社の用語集でもよく分からないので、二宮出版社の用語集で調べました。
どうやら、カルデラとは火山の山体に比べて大きなすり鉢状のくぼ地をいうらしいです。火口湖の説明では「一般に面積は小さいが、深度は大きい」とあります。要は、規模の大小と考えていいんではないでしょうか。
実際に教えるときは、あんまりその辺はこだわらずに教えていますが…。
実は偶然にも、私も必要があって、蔵王・御釜で10年前に撮った写真を探したばかりでした。
投稿: F田 | 2006/11/06 21:42
「カルデラは、もとの山体が吹き飛んで、
周囲に外輪山ができるのが特徴」
今の職場に、地理専門の人がいないので、
他校に勤務している地理専門の友人に
電話してしまいました。
地理は、奥が深いねえ。
ますます地理が好きになりそうです。
投稿: F田 | 2006/11/06 23:31
F田くん、サンクス。
自分も少しだけ調べてみました。
次のエントリーで書いてみます。
とりあえず、「お釜は円形火口湖。カルデラ湖(カルデラの中にある湖)といっても間違いではないけど、一般的なカルデラ湖のイメージかるすると無理がある」という結論に達しました。
投稿: タカキ | 2006/11/07 22:36