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木ログ

 後れ馳せながら、新年のお慶びを申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。

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 本日のリンクは、朝日新聞の社説「教育の明日 速効を求むべからず」(2006年1月4日)。
教育史的視点からの記述がある。明治期の「教学聖旨」-「教育議」論争、「小学校教員心得」といった動向が最近の教育動向とが似ていると述べている。

 以下、文中からの引用。

 この明治の時代と、教育基本法の改正が進められた近年はよく似ている。日本教育学会会長を務めた寺崎昌男・東大名誉教授はそう指摘し、次のように語る。

 「社会に問題が起これば、教育のせいにされ、最後は教師が責任を押しつけられる。明治に起きたことがまた繰り返されるだろうと、私は教師たちに話してきました」

 教育基本法の改正論議では、教師が厳しく批判された。安倍首相の肝いりの教育再生会議でも、「ダメ教師」がやり玉に挙げられている。

 明治期を引き合いに出した如上の文章は、教育万能主義がもたらすであろう思考の危険性を示唆していると読める。
 教育論・教師論の展開が、「教師に問題がある」「学校・家庭でこんなヒドイ問題が起こっている」といったかたちで不安を煽るだけ煽り、特定の「理想」の枠組みから現状はそれに適っていないとして、「取り締まり」の強化(=強制、禁止、排除)を強調するだけに終始する――それは、あまり生産的ではない。

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» 教育改革を妨害し自衛隊を冒涜する朝日新聞社説(上) [松尾光太郎 de 海馬之玄関BLOG]
font size=3◆自衛隊の冒涜 今日、平成19年1月4日の朝日新聞社説font color=red「教育の明日 速効を求むべからず」/fontとfont color=red「防衛省 基本を揺るがせるな」/fontは三百代言的議論と感じられた。誇張でも揶揄でもない。これを読んで直ぐ次の等式が私の念頭に浮かんだ。 font size=5 color=blue 我田引水の歴史認識+牽強付会の憲法..... [続きを読む]

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