« まず食うこと、それから道徳 | トップページ | 心に響く言葉―論文執筆編― »

講習会という(重宝な?)方策

 休日だった月曜日、県の居合道講習会に参加してきた。県内の居合道関係者が一斉に集い、高段者の指導のもと、講習を受けるというもの。この講習を受けたのち、午後から昇段審査が行われ、受験者は午前の講習をふまえて、演武を行うということになる(自分は今回は受験対象ではなかった)。
 何だか、このように書くと、戦前の教育会などによる教員養成講習会(講習会→臨時試験検定のセット。宮城県を事例にカサマ先生が明らかにしている)が教育史的観点から想起されるが、形式としては似ている。昇段審査の合格率はきわめて高い。もちろん、これは講習会の成果とは一概には言えない。講習会に参加せずに受かる者もいるし、何しろ実技だから二時間ほど講習を受けたくらいで「わざ」が洗練されるというのは、ちょっと無理である。重要なのは、やはり日頃の稽古である。とはいえ、審査前に受験者に対して審査の着眼点等について指導を行うというしくみは、事前に体をならすという効果も含めて、一定程度段位付与の有効な方策として機能していると考える(他の都道府県ではどのようなしくみで行っているのか、気になるところ)。
 昇段審査を含まない、県講習会も定期的に開かれている。特筆すべきことに、居合道界では、「わざ」(全日本剣道連盟制定居合)の解釈などをめぐって、毎年中央講習会が行われている。各都道府県ではこの中央講習会に参加する高段者の先生を選抜し、派遣する。中央講習を受けた先生方は、今度は「講師」として中央での結果を、地方講習会の場で県内の居合道関係者に伝達していく。その結果が、さらに各道場に広まっていく。[中央講習会-地方講習会(「伝達講習会」)-各道場]という情報回路(?)が出来上がっているのである。
 中央集権的というか、このような伝達システムが確立していることに、自分はこの世界に入って驚いた。にもかかわらず、流派の違い、地域の違い、師の指導・解釈の違い、そして、あたりまえだが、刀を振る人間それ自体の違い=個性によって、全国各地での居合道はかなり多彩な様相をみせており、その違いをみるのが、大会での自分の楽しみである。

     ◇

 さて、自分は、今回の講習会で、
①切り下ろしに課題を見つけてきた。これから研究する。
②いくつか、素朴な疑問が生じた(なぜ「添え手突き」は「添え手」なんだろうなど)。こういうのは、意外と意識していない。今度道場で聞いてみる。
②自分の居合が「師匠に似ている」と言われた。二度目か三度目である。自分ではよくわからないのだが、どのあたりが?

|

« まず食うこと、それから道徳 | トップページ | 心に響く言葉―論文執筆編― »

居合道」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/69457/14932034

この記事へのトラックバック一覧です: 講習会という(重宝な?)方策:

« まず食うこと、それから道徳 | トップページ | 心に響く言葉―論文執筆編― »