« これこそ日本国民が望んだ社会の帰結 | トップページ | [金ログ]生涯学習研究e事典 »

若き日の師匠の勇姿(以上の衝撃?)

  宮城県図書館に行って、『月刊剣道日本』のバックナンバーを調べてきた。理由は、以前に書いている[*]。
 そして、師匠の記事(第26回全日本居合道大会、1991年10月13日、仙台市体育館)を見つけてきました。1991年12月号です。若い! トレードマークの髭がない!(他の先生も若い!)
 なお、記事の見出しは、六段の部で前人未踏の三連覇を成し遂げた東京・金田先生のほうを強調している(ちなみに、金田先生はその後七段の部でも、前人未踏の三連覇を達成している)。

 もっとも居合関連記事はそもそもが小さい扱い。同月号で最も大きく特集されていたのは、平成の武蔵・宮崎正裕選手による史上初の全日本剣道選手権・二連覇の偉業であった(たしかに、あれはリアルタイムで見ていて「歴史的瞬間!」の衝撃を受けた。この偉大な記録に続く剣士は、結局その後現れていない。長い全日本剣道選手権の歴史の中で選手権を連覇した人は後にも先にも宮崎選手ただ一人である)。
 それと、残念なことに、『月刊剣道時代』のほうの同月号は、県図書館には所蔵しておらず、記事をみることができず。

              ◇

 さて、前回宮城県で全日本居合道選手権が行われた1991(平成3)年10月13日(日)はどのような日であったのか。
『河北新報』1991年10月14日の記事で調べると、次のようなことがわかる。

・台風21号 東北の交通網マヒ状態
「台風21号による大雨のため、十三日の東北はJR各線や主要道路が寸断され、交通網は終日マヒ状態となった。特にJRは各地区で降雨量が「運転中止」の規制値を超え、東北新幹線を除くほとんどの路線が深夜まで全線または一部不通となり、秋田県を除く五県で十八万人の足が乱れた。」(1面)
(※)大荒れの天気の中で、全国大会は開かれたということですな。ちゃんと選手は到着できたんだろうか?

・広島カープがリーグ優勝(山本浩二監督)
阪神とのダブルヘッダー、第二試合を佐々岡―大野の完封リレーで、1-0で勝利。地元で優勝を決める。

―といった感じで、選手権の記事は小さく載っていた(15面)。まあ、話題盛りだくさんで、居合どころではないということですね。

              ◇

 この時期(1991年)の『剣道日本』のバックナンバーをいくつか読んでみたが、いろんな意味で時代を反映していておもしろかった。今だったら、完全に問題になるような記事が載っている。
 例えば、「体験・気の世界」なる、いかにも怪しい特集。
 悪霊(狐)が取り憑いている人に対し、「魔除けの居合」でそれを追い払ったなんてスピリチュアル全開なことが書かれていたりする。たしかに、この時期はまだ「あなたの知らない世界」などのカルト的な心霊番組を堂々と放送していた。
 ちなみに、全日本居合道選手権が行われた1991年の10月13日夜、ゴールデン枠で放送されていたテレビ番組は―、
「矢追純一UFOスペシャル第4弾!! 緊急特報・生きた宇宙人がつかまった?▽南ア空軍UFOを撃墜・生きた宇宙人2人を捕獲・3本の指と水かき・ウロコ状の皮膚▽秘密地下トンネルほか」(日本テレビ系列、7:00~8:54)

 これは、居合どころじゃありません!!

|

« これこそ日本国民が望んだ社会の帰結 | トップページ | [金ログ]生涯学習研究e事典 »

居合道」カテゴリの記事

コメント

地震被害が及んでいないようで安堵しました。お見舞い申し上げます。
先日は、『クレスコ』誌をわざわざ買っていただいたようで、すみません。そちらの図書館には少ないのですね。ありがとうございました。

そういえば、91年といえば・・・わたしは高校現場で悪戦苦闘していました。湾岸戦争で掃海艇が海を渡ってしばらくの頃だったでしょうか。日本が曲がり角を曲がり始めた時期だったかもしれません。タカキさんは小学生ぐらい?(笑)

投稿: K | 2008/06/16 08:32

 K先生、お気遣いありがとうございます。
 仙台は最大震度が5強くらいだったみたいです。同程度の地震を、仙台では過去に二度経験しておりまして[*]、今回は若干落ち着いていました。ちなみに、今も余震は続いています。被災地の栗原市は栗駒山や温泉など自然の観光資源が豊かなところで遊びに行ったこともあるだけに、これ以上の被害が出ないことを祈るばかりです。
[*]http://takakist.cocolog-nifty.com/otibohiroi/2005/08/post_8270.html
-----------------------
 91年には、中学生になってますね。昭和天皇崩御(89年)などを通して未熟ながら自分も「時代の曲がり角」を、テレビを通して感じていたと思います。ただ、湾岸戦争は「戦争」というその言葉が突きつけてくる圧倒的なイメージとは対照的に、「ほんとうに戦争は起こっているのか」と思うほどリアリティを感じられなかったことを覚えています。
 現場の先生からすると、授業の素材とするにはあまりに難しい(教育理念の土台をも根本から揺るがすような)社会問題がいくつも起きた時期だったと思います。

投稿: タカキ | 2008/06/17 00:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/69457/41547243

この記事へのトラックバック一覧です: 若き日の師匠の勇姿(以上の衝撃?):

» 居合刀(模擬刀)の選び方3 − 柄巻き [居合刀を選ぶ!]
居合刀を拵える上で、実用上最も重要になるのは”柄”であると私は思っています。なぜなら、居合刀を実際に使うことを考えればすぐにお分かりになると思いますが、しっかりとした見地に基づいてここがつくられていないと、操作に重大な支障をきたすからです。練習中、ましてや試合、昇段審査、演武などの場において、振っている居合刀が手を離れてしまうようなことは、万一にもあってはならないことですから、先ず滑りにく... [続きを読む]

受信: 2008/06/17 23:20

« これこそ日本国民が望んだ社会の帰結 | トップページ | [金ログ]生涯学習研究e事典 »