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O.C.雑記

  水曜、木曜と本学ではオープン・キャンパスだった。全国から高校生が、大挙して押し寄せてくる二日間である。文系キャンパスも人であふれかえった。自分が卒業したあんな小さくて何もない学部にも、毎年たくさんの高校生が訪れる(通過する?)。自分は今回、スタッフ・カメラマンとして、各階の様子をフォーカスする役を引き受けた。おかげで、各階の展示コーナーに遠慮無く入れたので、いろいろ楽しかった。女子高生もふぉ(以下、省略)。
 そして今回、いろいろ運営上事件が起こったそうで、事務方は相当カリカリ、先生方も余計な気苦労が絶えず、こりごりのご様子だった。受付で嫌な思いをした高校生も多かったのではないか。犯人はやっぱり○○先生か。まったく(以下、省略)。
 さらに、今回は市長さんの講話が本学部であったのだが、まあ何というか、"独特のパフォーマンス"と"秘書使いの荒さ"だけが高校生には印象として残ったんじゃないだろうか。講話の本筋は、案の定予想した通り、「学力低下」を煽る内容である。調査の結果、算数・数学の点数が落ちているとか、応用力がなくなったとかいう話であるが、あんな話をしたところで高校生には何の糧にもならないだろうに(当然、中身がないんだから、質問なんか出るわけないよね)。どうせなら、市も積極的に捉えている「学都仙台」の長所をもっとアピールするような内容をお願いします(冊子配って終わるのではなく)。宮城県外から来ている高校生もたくさんいたんだから。
* とりあえず補足すると、仙台という、東京から少しばかり離れたところに位置し、研究・学生生活に関する沢山の情報や人的交流に恵まれつつ、一方で情報過多を避けてキャンパス・ライフに没頭できる静かな環境は、いろいろと自分自身の内面的思考を触発してくれるはず。緑も多く、住みやすいし、お薦めですよ。
* もう一つ補足すると、本学オープンキャンパスへの参加者数は毎年多いらしく、「大学ランキング2009年版(朝日新聞社)」によれば、昨年は全国でベスト5に入ったそうだ(上位にいるのは、早稲田、立教など首都圏の私立大ばかり。国立大ではトップ。『まなびの杜』2008年夏号[No.44]を参照)。「だから何」という感じだが、自分は"事務方が偉い"ということを、このランキングから真っ先に受け取る。3万6千人以上を受け入れるための環境を整えるのは大変ですよ。

   ◇

 それにしても、教育学部は、ほかの学部と比べて見せ物といえるものはほとんどない。高校生にとって目新しく映るものは心理系の実験装置くらい。見せるべきもの―研究対象―の多くは大学の外、つまりは教育の現場にあるから、なおさら高校生にはありきたりな、つまらないものに見えてしまう(か、もしくは教育を学問する変なところだという印象が強まるだろう)。
 だからこそ、そのありきたりな教育にまつわる光景が、いかに特殊で研究に値する不思議で奥深いものであるかを気付かせるような概念装置を、高校生にもわかるようなかたちで披露してあげる必要がある。それは自身の研究の上でもかなりの訓練になるはずである。
 聞き手を想定しながら、その聞き手に理解されるわかりやすいかたちで自分の研究を振り返り、組み立てなおす機会としてオープン・キャンパスを捉えると、学部側(教員・学生)にとっても生産的なものになるのではないだろうか。実際、お金と労力だけみれば、とても生産的とはいえないはずだから。

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