« 「教員養成大学院」とな | トップページ | 「大学院の現状」 »

どんな本をお薦めするか

 明けましておめでとうございます。本年もこのブログともども、よろしくお願いします。

    ◇

 今年の仕事はじめ=授業再開は、1月4日から。「官公庁の仕事初めじゃないんだから」と、思わずツッコミを入れたくなる。
 でも、意外に学生たちはきちんと一限から大学に来るのだから、そういう意味では真面目だ。

 いつものように研究室に行き、PCを立ち上げる。
新年早々、大学のメルアドに入っていたのは、教務委員の先生からの、“本学学生の手助けとなる推薦図書リスト作成のお願い”についてのメールだった。
 一人10冊をめどに、「5冊は、先生のご専門の領域や教育関連から読ませたい本のベスト5を……教育学演習や卒業研究を受けるような3~4年次学生に読んでほしいもの」「もう5冊は、先生のご専門にかかわらず読ませたい本……教育に関する本はもちろんのこと、それ以外のジャンルのものでも」という内容である。 
 今年、2010年は「国民読書年」だ。国民の読書離れを憂えてか、読書推進に向けた取り組みが、国家規模で展開されようとしている。本学でも、ということなのだろうか。でも、上記のような取り組みはあってよいと思う。各先生の読書・研究の志向性を知るのは、自分も楽しいから。

 本学教育学科の学生の読書量を調べた調査がある(→コチラ[PDF])。それによると、たしかに読書量は低い。
 1冊も読まない学生が3割を超え、しかも、「第一志望andAO入試で入学してきた学生ほど、本を読まない」という調査結果が得られている。
 このような現状をふまえて、今年度(昨年)、自分が担当した1、2年次学生の授業では、とにかく本を読ませる授業を実践した。
その一つの試みは、POPを書かせるというもの。
 本学にも書籍部(ブックセンター)はあるのだが、前にいた大学と比較すると、売り場スペースはそれなりにあるのに、ほとんど教科書の在庫置き場のようになっていて、魅力を感じることができない。前の大学にいたときは、1日一度は書籍部に行き、気になる本を物色するのが日課だったが、本学のブックセンターではそれを楽しむことができない。
 しかも、この現状でよい(どうせ学生は教科書以外は買わない)、という雰囲気がある。
 「これではいかん」と思い立ち、実践したのが「POPを書く」という授業だった。本学は生協に加盟していないので「読書マラソン」なども行われていないのだけど、何とか少しでも、読書へのモチベーションを高めたかった。
 学生が書いたPOPはブックセンターに置いてもらっている(写真を参照)。学生の成果が目に見えるようにした。
 そして、POPを書いてもらった本は、それなりに売れているとのこと。どうです、ちゃんと売り上げにも貢献しているでしょ。 
 
 さて、先生方、学生にどんな本をお薦めしますか?
 自分は、『君たちはどう生きるか』、『窓ぎわのトットちゃん』は外せない。でも、後は何を入れようか。特に専門分野に関しては悩ましい……。

Pop

|

« 「教員養成大学院」とな | トップページ | 「大学院の現状」 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんにちわ。

 私が大学生になったときの必読書は、左翼学生運動がまだありましたから「賃労働と資本」、「空想から科学へ」、「共産党宣言」、「ドイツ・イデオロギー」、「経済学哲学草稿」、「ヘーゲル法哲学批判」、「資本論」など。これらのマルクス・エンゲルの著作が、いわば教養でした。まあ、半分はいらない本ですが。

「窓際のトットちゃん」? 黒柳さんの本。
 
 読んだことないです。


投稿: WORDS | 2010/02/18 05:44

>WORDSさん

 はじめまして。時代背景を感じさせる本のご紹介、ありがとうございます。経済学の領域では今も必須文献ですが、私が勤めている大学だと経済学部の学生に尋ねても「マルクスって誰?」という感じです。
 私は教育学科なので、教育に関連する本を薦める予定ですが、内田義彦さんのセレクションなどは紹介してもいいかなと思っているところです。

 黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』、戦後の超ベストセラーとなった一作です。「トットちゃん」(作者の幼少時代のあだ名)の文体で(戦時期とは思えない)学校での出来事を描いた、ひじょうに読みやすい、自伝的エッセイです。

投稿: タカキ | 2010/02/18 19:21

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/69457/47213799

この記事へのトラックバック一覧です: どんな本をお薦めするか:

« 「教員養成大学院」とな | トップページ | 「大学院の現状」 »