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平成も四半世紀

 昨年暮れにやっていたテレビ番組で気づかされたのだけど、元号が「平成」となってすでに四半世紀が経ってしまったということに驚いてしまった。
 すでに『平成史』というタイトルを付した本も出版されているが、改めて「四半世紀」といわれると、自分が多感な時期を送った青少年期は、もはや現代“史”、同時代“史”という枠組みでとらえなければならない時期に来たのだと痛感する。
 
 大田堯編著『戦後日本教育史』(岩波書店)は1978年(戦後=1945年から、33年後)の刊行、久保義三『昭和教育史』(上・下、三一書房)は1994年(新版は、東信堂、2006年)の刊行だったが、「平成」の日本教育史は、ここ10年くらいのうちに刊行されるときが来るのだろうか。
※ちなみに、WebcatPlusで“昭和教育史”と検索すると、海老原治善『昭和教育史への証言』三省堂、1971年がもっとも古い文献として引っかかってくる。

 以前、歴博の講演・対談(「現代史を展示する」2012年11月1日)を聴講したとき、講演者の入江昭氏は、70年代以降の「最近史」(comteporary history)を捉える視角として、次の5点を提示された。①経済のグローバル化、②(国境を越えた)人権問題の広がり、③環境問題への関心の高まり、④(国境を越えた)人の移動、そして、⑤(EUに代表される)地域的共同体への視点。
 では、冷戦構造の終焉に位置づけられる1989年以降=平成の教育の歴史を捉える視角としては、どのようなものがありうるのか―。
これは現在の教育に対する強い問題意識なくしては、考えることができない作業である(クローチェ「すべての歴史は現代史である」)。
 
 教育制度改革をめぐる同時代的諸動向(教員養成や道徳教育、教育委員会制度や大学教育など)は、決して対処療法的に捉えようとするだけでは消化できない難題ばかりである。
 今年はもう少しこのブログを更新し(早くも挫折しそうですけど)、この難題に対する自分の考えを理論化していきたい。
 自分がブログを始めたそもそものきっかけは、言葉を紡ぎだす作業を通じて「教育を見る眼」を鍛えたいというところにあった(実際、身になることが多かったと思う。ブログで書いたネタを、大学授業での教材に反映させたこともあった)。
 だいぶ鈍っている気がするが、あまり目標を高くせず、少しずつやっていきたい。

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